[2005.06.02]
  明日の新聞の濫読する


 ▼Newspapers face up to new media(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/technology/4595605.stm


 社説でさえ,たった3ヶ月もウェブサイトに残しておけないのは,よほど恥ずかしいことを毎日書いている証拠である。

quote:新聞はオンラインニュースやブログの挑戦にもかかわらず,決して死んではいない。ソウルで行われている世界新聞協会総会によると,2004年の新聞の発行部数は2.1%の増加となったが,新しいメディアからの挑戦に直面している。総会での報告によると,新聞の発行部数が多い国は,中国(9350万部),インド(7880万部),日本(7040万部),米国(4830万部),ドイツ(2210万部)の順。新聞のウェブサイトの閲覧者は,前年の32%増となった。

 山本夏彦氏はよく,「テレビは百害あって一利がない」と云っていた。彼は新聞についてはよい面と悪い面の両方を説いたが,どうも「十害三利」と云うような印象。そして害のひとつとして朝日新聞の対旧ソ連,対中国についての報道の右往左往ぶりをあげて,最後に「新聞の命はインキの匂いのするまでの二時間である。あとは書き手も読み手も忘れる。読み手が忘れることをあてにして新聞は書いているのである。いつまでも覚えている人は悪い人なのである」とまとめていた。ここ数日以前の紙の新聞が読み返されることは,めったやたらにはない。よっぽどなにかを(またはその新聞を)もちあげたいかおとしめたいかのどちらかの理由でしか,そんなことをする人はいない。ほとんどの人がそうだから,ヤフーなども昔の新聞記事をいつまでも提供する必要はない。それが普通の紙の新聞との接し方だったからだ。

 だがウェブページは異なることが多い。検索で昔の記事もすぐに掘り出されるし,どっかに保存されることも多く,ずっと残る可能性も大きい。それを拒絶することは,ほとんど不可能である。ファイアフォックススクラップブックで,バチコンバチコン保存している人は多いだろう。そして,過去によいことを云ってあとで取り上げられることなどめったになく,おおむね恥をさらしたことを取り上げられることばかりになる。で,いまの新聞には,もうそれくらいしか存在価値がない。ウェブで生きたくなければどんどん誰の手にも取られなくなる紙の新聞を印刷して細々と生きていけばよい。ウェブで生きていくしかないとわかったなら,まず恥知らずな自らの存在を思い返すがよい。新聞にいま求められているのは,そんなところだ。(「ひとことで言う―山本夏彦箴言集」/山本夏彦

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